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トレーニングしましょ(左右対称)

>目次

 体は左右対称であることがパフォーマンスの面からは最も良い。

 と、一般にはされています。効率がよい、故障しにくい、バランスがよい、などの理由です。

 さて、果たして人間の体を完全な左右対称にすることができるのでしょうか。また、左右対称にすべきなのでしょうか。このことについて考えてみます。


◆左右対称であることのメリット

 ボクシングなら左パンチをしっかりコントロールできることは世界につながります。バレーボールなら利き手と反対側でもボールを拾うことができます。ボートなら艇をまっすぐにこぐことができます。

 では左右対称でなかったらどのようなことが起こるのでしょうか。例として水泳のクロールを考えてみます。ちょっと極端なたとえですが。

 今、同じ程度の体力とスイミングテクニックを持つアル君とボン君について考えます。アル君は利き手側が強く、反対側の手で水をかくのが苦手です。これに対してボン君は左右同じように水をかいて泳ぐことができます。さて、どちらが速いでしょうか。

 ボン君は左右が同じような強さなので一定のスピードで進むことができそうです。これに対してアル君は利き手側を使っている時はよく進みそうですが、反対側になると減速してしまうでしょう。結果、スピードが安定せず加速したり減速したりを繰り返してしまいます。これはおそらくエネルギー効率などの面からも悪く、スピードもボン君に劣るのではないかと思われます。

 このように考えると、左右対称に動作をおこなう方が、どうやらよさそうです。

 また、元来体の筋肉はほぼ左右対称についており、どちらかが強すぎると体に偏りが生じ、故障の原因になると言われています。例えば利き手側が強いアル君なら、本来体の中心にあるべき骨盤や背骨がまがったり偏ったりしているかもしれません。このことによって故障に即つながるわけではありませんが、バランスの良いボン君と比べて故障する要因が多い、と一般には言われます。

 以上のような理由でスポーツ選手は「左右対称」であるべきだ、ということが言われています。

◆左右対称は実現可能?

 では、「人間の体を完全な左右対称に整える」ことはできるのでしょうか。

 それはかなり難しいです。というか個人的には無理だと思っています。

 そもそも、人間の体は外側から見たら左右対称でも、体の中は結構アンシンメトリーです。心臓は左寄り、胃は左肩上がりで右下に落ちて行き、小腸はグネグネ。まったくもって対称性はありません。中身に対称性がないので、体全体の重心も完全には正中線の上にはないのではないかと考えられます。

 また、人間には利き手があります。どちらも使えるよ、という人もごくまれにいますが、箸は右、ハサミは左などと役割分担しており、左右対称とは言えません。

 ちょっとした話題として、「左手の方が長い」という話があります(これは右利きの人の話だと思うのですが)。その原因は、右利きの人が右手を(左手よりも)より頻繁に使用することによって筋肉がつき、それが骨の成長に影響して左右の手の長さが少し違ってきたのではないかと個人的には考えています。

 子どものころから奇数日は左を使って、偶数日は右手を使って、とすれば利き手による偏りを最小限に抑えることもできるかもしれませんが、もちろん現実的な話ではありません。

 手足の長さが見てわかる程でないにしても、利き手による「偏り」は多かれ少なかれ存在します。その時点で筋肉や骨のつくりの左右対称性についても実現は困難であろうと思います。

◆アンシンメトリーパフォーマンス

 さきほど水泳を例として左右対称性はパフォーマンスにとって有益である、という話をしました。自転車でも片方の脚の力が強いよりは左右バランスよく踏むことができる方がベターでしょう。

 では、「左右対称」であれば必ず「より良いパフォーマンス」につながるかというと、実はそうでもなさそうです。

 もうすぐお正月の箱根駅伝です。ランナーの走りを見てみましょう。左右対称でしょうか?一部の人はそうかもしれませんが、多分ほとんどの人は左右対称の動きをしていないだろうと思います。

 人によっては右手を下げて左右に振り、左手は高い位置で前後に振っているかもしれません。

 これはこうした方がリズムを取りやすいから、と聞いたことがあります。1, 1, 1, 1・・・とするよりも1, 2, 1, 2, 1, 2・・・というテンポで走った方がリズムよく走ることができるそうです。実際自分も右手でリズムをとって走る方が走りやすいと感じたことがあります。

 左右対称な出力を考えるよりも「リズムよく走る」という点を優先した方がパフォーマンスは上がる、つまりこの方がよりよく走ることができる、ということのようです。

 競技特性にもよりますが、シンメトリーであることは必ずしも正義とはならないようです。

◆まとめ

 では、左右対称性とどう向き合うべきか。

 個人的にはやはり「なるべく左右対称を達成すべき」であると思います。

 理由は、

・物理的な効率性だけを考えるとベター(自転車競技からの視点です)
・故障を防ぐ体のバランス

です。やはり理想的に考えると左右のバランスが取れている方がより良いパフォーマンスが発揮できます。トラブルを防ぐためにも体のバランスは必要。

 ただし、「体の左右には違いがある」ということを認めることは非常に重要だと考えています。

 左右対称にすべきだから左右のクリート(自転車のペダルの踏む位置を決める金具)の位置も左右で対称でなければいけない。

 これは少し危険な考え方です。人によっては脚の長さが違ったり、関節の駆動範囲が微妙に異なったりするかもしれません。それなのにクリートの位置を同じにしてしまうと、かえって左右のペダリングに違いが出てしまうかもしれません。左右対称性を実現しようとしたのに、これでは本末転倒です。

 ここで「左の脚の方が少し長い」ということをしっかり認識してセッティングを行ったほうが、両脚で均等にペダリングをして、よりよいパフォーマンスを実現できるかもしれません。(それが本当に「均等である」ということはなかなかわかりずらいですが。)こちらの方が「左右対称性の実現」という観点からは実際的です。

 私の考えをまとめると、

体には左右の違いがあることを考慮に入れたうえで、左右をバランス良く整える

ことがより良いパフォーマンスにつながるのではないかと思います。ただし「◆アンシンメトリーパフォーマンス」で挙げた例のように、競技特性によっては対称性とパフォーマンスが直結しないことも考えるべきでしょう。

◆最後に

 ここまでなんだかんだ書いてみましたが、結局はパフォーマンスです。それが出せるか、出ないか。パフォーマンスが出るなら対称も非対象も正義になりうる、と思ったりもします。
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